9月2日開講 北大道新アカデミー後期講座
文系・理系コース 第1回開催
2023年9月2日、今年度後期の北大道新アカデミーが開講しました。同アカデミーは、学外の社会人を主な対象としたリカレント教育プログラムで、文系コースと理系コースに分かれ、それぞれ8回の講義で構成されています。
実施記事は北大のウェブサイト「リサーチタイムズ」にも掲載しています。
【2023年度後期文系コース】
・第1回「グローバリゼーションとアメリカの分断」
・法学研究科 教授 会沢 恒先生
後期の文系コース第1回は、比較法・英米法、アメリカ研究を専門にする、会沢さんが務めました。私たち日本人はしばしば「グローバル化」を、語学や生活様式の点から「アメリカ化」と捉えがちです。しかし、講義では、アメリカ国内でもグローバル化に肯定的な態度をとる国際協調主義に対して、グローバル化に抗うアメリカ例外論があることを、移民政策、気候変動、そしてCOVID-19を事例に解説しました。受講者からは「米国の情勢についてわかりやすくご説明いただきありがとうございました。新聞報道を気をつけて読もうと思います」、「普段のニュースでは、聞けないような詳細な説明をありがとうございました」といった感想が寄せられました。
【2023年度後期理系コース】
・第1回「動物のお医者さんから地球のお医者さんへ One Healthが目指すもの」
・獣医学研究院教授/研究院長 滝口 満喜 先生
理系コースの第1回の講義は、獣医学研究院研究院長を務める滝口さんが行いました。講義では、70年を超える獣医学部の歴史を概観した上で、帯広畜産大学との共同獣医学課程を持ち、欧州獣医学教育研究協会の認証を取得した獣医学部の優れた教育制度が紹介されました。また、教育・研究に重点をおく総合病院「北海道大学動物医療センター」の体制や設備、目的についての解説がありました。受講生からは「北大獣医学部のことから最先端の動物医療まで、幅広くお話を聞くことができ、貴重な経験となりました」、「One Healthについて、health of animal human and planetと今日教えていただき、地球生命誌、全般を見通した大きな概念であると理解できました」との感想がありました。