北海道大学は12の学部を擁する総合研究大学であり、その美しいキャンパスは観光地としても有名です。そしてすでにリカレント教育と呼べるプログラムが複数存在していました。私たちリカレント教育ユニットはこれらの資源を活かし、貴重なノウハウをもつ先行プログラムから学び、支援していくとともに、新たなプログラムを立ち上げていきます。
その際、私たちは「研究 Research」をキーワードにしていきます。この言葉は、いわゆる研究室でのアカデミックな活動を指しているわけではありません。ひたすら価値ある知を探求する、そのための方法論を生み出す、自らの活動をメタ的に捉えて協働する、そういった活動を指す言葉であり、あらゆる学びの中心にある言葉なのです。つまり、北大のリカレント教育では、単に既存の今必要とされている知識を受け取るのではなく、主体的に学び、そのための新たなコミュニティを作り出すことを軸に据えていきたいと考えています。
プログラムにおいて重要なことは、北大だからこそ提供できる潜在的な社会ニーズに対応した先端的・学際的なプログラム内容、転用可能な学びの方法論、そして職場・現場に戻った後で周囲に学びを広げられる姿勢・技法です。そして忘れてはならないのは、仕事や生活と両立できる、プログラムを受けやすい制度・環境をつくっていくことでしょう。
これらを実現するためには、教員はもちろん、大学全体があらためて「教育」を再定義する必要があります。逆にいえばリカレント教育という新たな挑戦を通して、本来の大学の教育を取り戻すということかもしれません。従来の大学教育は、さまざまな学内外の既存制度、事務職等の支援といった基盤のうえで、教員は授業だけに専念すればよい、というものだったかもしれません。しかし、リカレント教育においてしばしば耳にする「社会のニーズへの対応」を重要視するならば、企画・広報・支援業務などの、教育プログラム本体に付随する、しかし学ぶ当事者にとっては本質的に重要な要素を一体的にとらえてプログラムをつくっていかざるを得なくなります。なぜならそここそが、大学が社会や受講者のニーズを知ることができる界面だからです。
やるべきことは山積していますが、北海道大学に再び集い、学ぶ皆様のために、スタッフ一同奮励努力して参ります。