公開シンポジウム「誰もがつながり合う共生のまちづくり~演劇教育が創る未来のビジョン~」を開催しました
大学院教育推進機構リカレント教育推進部は、12月14日(土)に公開シンポジウム「誰もがつながり合う共生のまちづくり~演劇教育が創る未来のビジョン~」をクラーク会館講堂で開催しました。
札幌市は、誰もがつながり合う共生のまちづくりを目指した条例の制定検討を進めています。リカレント教育推進部は、今年度、札幌市の「令和6年度大学と民間企業等との連携による公益的事業の推進事業補助金」の採択を受け「札幌市の劇団他と連携した演劇的手法による地域課題解決に取り組むプロジェクトマネージャー養成事業」を実施しています。来年度には、共生のまちづくりを実現するコミュニティマネージャーの育成を目的とした、社会人向けの教育プログラムを実施する予定です。本シンポジウムは、そのキックオフに相当します。
シンポジウムには、作家・演出家の鴻上尚史氏を特別講師に招き基調講演「コミュニケーションのヒント」を行いました。他者の気持ちを理解するエンパシーを体験するために、鴻上さんは、フロアに対して「『桃太郎』の犬はなぜ「きびだんご」ひとつで命がけの鬼退治に臨んだのか」と問いかけました。フロアからは「きびだんごがおいしかったから」「自分を認めてほしかったから」などのユニークな回答が寄せられ、60分の講義はあっというまに終わりました。
休憩後、1991年に障がい者雇用において労働大臣賞を受賞している株式会社アイワードの代表取締役社長奥山敏康氏が「会社は社会の縮図」と題した情報提供を行いました。50年以上にわたって民主的な会社の運営を行い、積極的に女性や障がいのある人を雇用するアイワードの経営方針について紹介がありました。
種村剛(リカレント教育推進部特任教授)は「課題解決を大学で学び直してみませんか」として、地域の課題解決が求められている理由とリカレント教育推進部の取組を紹介しました。
短い時間でしたが、講演と情報提供を受けて、聴衆からの質疑応答を行いました。
山本文彦北海道大学理事・副学長、大学院教育推進機構機構長より閉会の挨拶をいただき、2時間のシンポジウムは、幕を閉じました。大雪の中来場していただいた参加者の皆様。ありがとうございました。