活動報告

11月11日開講 北大道新アカデミー後期講座
文系・理系コース 第7回開催

今年度後期の北大道新アカデミーが開講しました。同アカデミーは、学外の社会人を主な対象としたリカレント教育プログラムで、文系コースと理系コースに分かれ、それぞれ8回の講義で構成されています。
実施記事は北大のウェブサイト「リサーチタイムズ」にも掲載しています。

【2023年度後期文系コース】
第7回「グローバル経済のための私法秩序の形成」
法学研究科 教授 曽野裕夫 先生

後期の文系コース第7回目は、民法・国際取引法を専門に研究する曽野さんが務めました。講義では、私法統一とは何かを中心に、歴史的な背景を交え、国境を越える取引についての私法統一を担う主要な国際機関の話題にも触れながら、グローバルな視点から私たちの身近な課題に落とし込んだ90分間の講義が行われました。受講者からは「ロシアウクライナ問題や国際通貨の問題などが私法統一に影響はないのでしょうか」や「民間企業の個別契約は今どのように行われているのでしょうか」など、多くの質問が寄せられました。 曽野さんの講義は、受講生がデジタル化に伴い科学技術が発展する中で起きる新たな課題などに対して、私法統一の担う重要性を考える機会となりました。

【2023年度後期理系コース】
第7回「毒と動物の攻防」
獣医学研究院 教授 石塚真由美 先生

後期理系コースの第7回目は、毒性学、環境毒性学が専門の石塚真由美さんが行いました。私たちの身近な食品に含まれている毒についての話や、毒のあるユーカリを食べるコアラ、ヘビやトカゲといった体内に毒を持つ生物についての講義が展開されました。 クイズを通じて、コアラが2m近い盲腸を持ち、微生物の働きがユーカリの毒性成分の分解を助けていることを伝えるなど、研究内容をわかりやすく伝える工夫が随所に施され、受講生はリラックスした雰囲気で講義を受けていました。 受講生からは「人間は間違って毒のある植物を食べてしまうが、動物は間違って食べたりしないのでしょうか」や「毒をもっているとアピールする生物とアピールしない生物の違いはなんでしょうか」など、活発な質問が飛び交っていました。

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