活動報告

11月4日開講 北大道新アカデミー後期講座
文系・理系コース 第6回開催

今年度後期の北大道新アカデミーが開講しました。同アカデミーは、学外の社会人を主な対象としたリカレント教育プログラムで、文系コースと理系コースに分かれ、それぞれ8回の講義で構成されています。
実施記事は北大のウェブサイト「リサーチタイムズ」にも掲載しています。

【2023年度後期文系コース】
第6回「法の視点から見る『チャイナリスク』」
法学研究科 准教授 徐 行 先生

後期の文系コース第6回目は、比較法・中国法を専門に研究する徐行さんが担当しました。この講義では、中国共産党を頂点とする独自の法体系に焦点を当て、中国共産党と法の関係がどのような影響を及ぼしているかを詳しく解説しました。中国の法と政治の複雑な関係、国家権力の性格、最近の改正反スパイ法の施行に関する洞察を深め、日本が中国に直面するリスクに適切に対処するための検討を行いました。 受講者からは、「中国の実態がよく分かりました。日本政府も日本国民も中国のことをよく勉強しなくてはならないことを痛感しました。」「中国での法体系の紙面上の体系と実態との違いが、写真のデータや先生の説明でこれまで以上によくわかりました。」といった多数の感想が寄せられました。

【2023年度後期理系コース】
第6回「動物たちからのヒントを人の健康に役立てる〜熱を作る不思議な細胞・褐色脂肪細胞」
獣医学研究院 准教授 岡松優子 先生

後期の理系コース第6回目は、代謝学を専門に研究する岡松優子さんが担当しました。 この講義では、冬眠動物から発見された熱を生み出す褐色脂肪細胞のメカニズムを解説しました。褐色脂肪細胞の研究は肥満とその合併症の予防や治療への貢献が期待されています。また過去のノーベル賞受賞者のインタビューを通じて、基礎研究の重要性にも言及し、基礎研究への投資と支援が科学の進歩にとって非常に重要であることを説明しました。 受講者からは、「肥満のメカニズムやヒトの褐色脂肪細胞についてとても分かりやすく説明して頂き、大変勉強になりました。ありがとうございました。」「脂肪(組織)は悪いイメージしかなかったが、役割を知ったことで変わった。とにかく減らすことを考えていたが、バランスだったり、必要量だったり、身体にとって大切なものでもあることを教えてもらいました。」といった多数の感想が寄せられました。

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