活動報告

10月21日開講 北大道新アカデミー後期講座
文系・理系コース 第5回開催

今年度後期の北大道新アカデミーが開講しました。同アカデミーは、学外の社会人を主な対象としたリカレント教育プログラムで、文系コースと理系コースに分かれ、それぞれ8回の講義で構成されています。
実施記事は北大のウェブサイト「リサーチタイムズ」にも掲載しています。

【2023年度後期文系コース】
・第5回「グローバル化時代の社会民主主義」
・法学研究科 准教授 前田亮介先生

後期の文系コース第5回目は、日本政治外交史を専門とする前田さんが、戦後北海道における日本社会党-民主党の歴史を紐解くお話をしました。横路節雄・孝弘親子を軸に、北海道ではなぜ社会民主主義政党が強かったのか、そして他の地域と異なる性格はなぜ形成されたのか、グローバル社会と北海道のローカル性をつなげるお話でした。受講者からは「北海道に住んでいながら、なかなか見えていなかった背景が分かり、もう少し知りたいと感じれた」、「道民としては大変身近なお話しでした」といった声が寄せられました。

【2023年度後期理系コース】
・第5回「動物園・水族館の役割と繁殖への獣医師の関わり」
・ 獣医学研究院 准教授 栁川洋二郎先生

後期の理系コース第5回目は、繁殖学・野生動物学を専門に研究する栁川さんが担当しました。現在の動物園・水族館には生物保全の役割があり、「栁川さんは依頼があれば全国どこへでもすぐに駆けつけ、性別検査や不妊の原因を調べている」という具体的エピソードに受講者の皆さんも強く興味をもっている様子でした。最後には、単に動物を繁殖させればいいというわけではなく、その動物が生息している地域や、実際に生息している動物そのものに対しても意義がなければならない、とOne Healthの理念を語っていました。受講者からは、「いろいろな試行錯誤をされていて、その結果の繁殖なんだと思いました。動物園に行く気持ちが変りました」、「ゾウの繁殖のネガティブな面…考えたこともありませんでした。ミャンマーのこと、もっと勉強します」といった多数の感想が寄せられました。

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