令和5年度第7回定例記者会見
「AIと人間社会」プログラム発表
2023年11月16日(木)16:00〜17:00、北海道大学百年記念会館1階大会議室で行われた、令和5年度第7回定例記者会見にて、来年1月に開講する、リカレント教育プログラム「AIと人間社会」について発表を行いました。記者会見の司会は、黒岩麻里総長補佐が務めました。
最初に、北海道大学が目指すリカレント教育について、リカレント教育推進部の川本部長が紹介を行いました。北海道大学は、企業や自治体と連携して高度なリカンレン教育プログラムを提供することを、HU VISION2030に明記しています。北海道大学の特長を活かしたプログラムの提供を目指すことを、リカレント教育推進部のビジョン「研究と共に、人の新たな可能性を開拓する」と共に提示しました。
次に「AIと人間社会」プログラムを提供する、北海道大学人間知×脳×AI教育研究センター(CHAIN)の田口茂センター長が、CHAINの組織と、プログラムの内容を解説しました。AI時代に先立ち、各分野でAIと人間と社会について考え、新たな時代を構想することが本プログラムの目的です。そのために、AIの社会実装に伴って起こる倫理的・法的・社会的問題(ELSI)と、哲学・心理学・脳科学の異分野融合研究を学ぶことの必要性が示されました。
本プログラムの特長のひとつは、CHAINの研究者だけではなく、株式会社アラヤの実務家教員が講師に加わっている点です。藤澤逸平アラヤ戦略企画部リーダーから「AI×ニューロテックで人類の未来を圧倒的に面白く」をビジョンとして掲げる、アラヤについて説明がありました。
今回は、株式会社アラヤ 代表取締役社長 金井良太氏が、オンラインで記者会見に参加しました。金井氏が掲げたキーワードは「越境」です。サセックス大学准教授のキャリアから一念発起して、2013年にアラヤを立ち上げた金井氏の生き方、企業で働いている人が社会人が大学で学ぶこと、人文社会科学と脳科学、AIの領域を越境した異分野融合を行うCHAIN、「越境」はこれらを一貫する言葉です。「越境」で得た複数の専門性を掛け合わせること、境界を越えて新たな世界を探索する者同士のネットワークや、コミュニケーションが、今後のAI時代を切り開くために求められると語りました。
会見後も記者からは多くの質問が寄せられ、このプログラムへの関心の高さがうかがえました。
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毎日新聞(11月25日朝刊北海道版)に「北大24年1~3月開講 AIを考える 対面・オンライン 30日締切」と題して写真付きで記事が掲載されました。
https://mainichi.jp/articles/20231125/ddl/k01/100/019000c