活動報告

3月14日開催 キックオフシンポジウム
学びの道は北へ、大海へ〜北大が目指すべきリカレント教育とは〜

リカレント部の記念すべき初のイベントは、2023年3月14日(火)に実施した、キックオフシンポジウム「学びの道は北へ、大海へ〜北大が目指すべきリカレント教育とは〜」でした。このイベントは、大学院教育推進機構先端人材育成センター、大学院教育推進機構オープンエデュケーションセンターの協力の下、オンラインで開催しました。今後の北海道大学のリカレント教育の方向性を示すことが目的です。全国から約120名が参加しました。ちなみに、タイトルは「北海道大学」のアナグラムになっています。
シンポジウムは寳金清博総長による開会挨拶「北大の目指すリカレント教育」で幕を開けました。寳金総長は、学び直しをする社会人の方々、企業や自治体、そして大学の「三方よし」の連携がリカレント教育に不可欠であることを指摘しました。
杉江和男氏(校友会エルム会長/元DIC 株式会社 代表取締役社長・取締役会長)は「イノベーションに繋がるリカレント教育−企業経営とキャリア教育を踏まえて」と題した話題提供を行いました。杉江氏は、企業の視点からリカレント教育に期待することとしてリーダーシップマインドの涵養を挙げました。
続いて山本文彦理事・副学長が「大学院教育推進機構とリカレント教育」として今後、研究力、キャンパスの魅力、遠友夜学校の伝統を踏まえた特色あるリカレント教育の実践を目指すことを述べました。
城取一成氏(株式会社 慶應学術事業会 取締役 学術事業部長/慶應丸の内シティキャンパス(慶應MCC)ゼネラルマネジャー)は「『大人の学び』に大学が果たす役割とは何か」と題して、リカレント教育におけるラーニングコミュニティ形成の重要性を示しました。
この話題提供を受けて、保谷範子氏(慶應MCCラーニングファシリテーター マネジャー)は「『大人の学び』の支援を通して学んだこと〜大人の学びの場をデザインするラーニングファシリテーターとは〜」と題しラーニングファシリテーターの役割として学びの「サードプレイス」を提供することを紹介しました。
全体の話題提供の終了後、森順子氏(フリーアナウンサー/新渡戸カレッジフェロー)の司会で、登壇者5名によるディスカッションを行いました。聴講者からは多くの質問が寄せられ、改めてリカレント教育に対する関心の高さと北大のリカレント教育に対する期待が感じられました。
最後に、川本思心 大学院教育推進機構リカレント教育推進部 部長が閉会の挨拶において、リカレント教育推進部の実施体制とビジョン「研究と共に、人の可能性を開拓する」を紹介しました。
このキックオフイベントから7カ月。リカレント部は、新たにスタッフが加わり、学内の社会人向け教育プログラムを整理し、実施先に足を運びヒアリングを行いました。フェイスブックページも開設し、独自の情報発信も始めました。キックオフで感じた初心を忘れず、日々目標に向かって進んでいきたいと決意を新たにしました。

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