活動報告

実施報告:ささプロ第3回ワークショップを開催しました。

2025年12月6日(土)14:30〜17:00、北海道大学札幌キャンパス学術交流会館第3会議室にて、ささプロ(共生を支えるコミュニティマネージャー養成プログラム)の第3回ワークショップ「「公共・政策」を考える」を開催しました。ささプロ第1期生の14名が参加しました。

〈ファシリテーターを務める、武藤俊雄 北海道大学公共政策大学院准教授〉

ファシリテーターを務めるのは、北海道大学公共政策大学院准教授の武藤俊雄さんです。今回のワークショップの前半では、受講生は、公共政策マネジメントのロールプレイングゲームを体験しました。受講生は3つのグループに分かれ、架空の自治体の部長役となり、自治体が今後行う政策の予算配分を話し合いで決めていきます。自治体は10の政策を行なっています。しかし、今後進む高齢化を見越して、新たに社会保障費の増額が決まっています。その費用を捻出するためには、既存の政策のどれか1つは必ず削らなければなりません。さらに、新たに公共交通に係る政策を実施することになると、もう1つ政策を取りやめることになります。受講生は難しい判断を迫られます。

〈3グループに分かれてゲームを行いました〉
〈グループでディスカッションを行います〉
〈全体発表を行う受講生〉

ワークショップの後半では、武藤さんから、公共、政策、公共政策、そして社会についてのレクチャーが行われました。武藤さんは、公共性について、宮脇淳先生の定義を引き「価値観の違う他者との関係を形成し、維持すること」と説明しました。他者とは、私とは意見や価値観が異なる人を意味します。ささプロの目指す、共生社会は、それぞれに意見の異なる人びとが互いに信頼し、同じ社会に属している感覚を共有している状態だともいえるでしょう。そのような理想を実現するための手段が政策だといえます。政策が前提とする理想は、私たちの価値観によっています。自分の価値観を自覚し、他者の価値観を想像し、他者の立場から自分がどのように見えているかについて鋭敏であること。ささプロが養成を目指す、共生を支えるコミュニティマネージャーに必要な考え方を実感できるワークショップでした。

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