実施報告:ささプロ第2回ワークショップを開催しました。
2025年11月15日(土)14:00〜17:00、北海道大学札幌キャンパス学術交流会館第3会議室にて、ささプロ(共生を支えるコミュニティマネージャー養成プログラム)の第2回ワークショップ「ユニバーサルデザインなあそびをつくろう」を開催しました。ささプロ第1期生の13名が参加しました。
ファシリテーターを務めるのは、北海道武蔵女子大学専任講師の明田川知美さんです。能登半島の震災で避難所での生活を余儀なくされた方から「避難所にあるものを使った、誰もが参加できる、体を動かすアクティビティ」が求められたことが「ユニバーサルデザインなあそび」を作るワークショップのきっかけです。

参加者は、3グループにわかれ、それぞれのグループで、紙皿や紙コップ、空のペットボトルなどを材料にして「あそび」をつくります。紙皿を工作をしたり、新聞紙に書かれたイラストを切り抜いて宝箱をつくったり、ペットボトルを体に乗っけてみたり……。それぞれのグループが思い思いに、手を動かし、話し合いながら「あそびづくり」に取り組みました。
このワークのねらいの1つは、OECDの提唱する「ラーニング・コンパス」が示す「AARサイクル」を体験することです。AARサイクルは、見通し(anticipation)→行動(action)→振り返り(reflection)の頭文字をとったものです。「できそうだと思ったら、まずやってみて、振り返り修正する」この循環を回していくことが、AARサイクルの要点です。最初から完成形を目指すのではなく、まず手を動かして試作品を作り、あそびを試しながらブラッシュアップしていきます。「あそび」は遊んでも楽しいですが、「あそび」をつくる過程も楽しいものです。創作途中でも笑い声が聞こえます。



「あそび」ができたら、実際に遊んでみます。3つのグループは「宝探しゲーム」「入ると気持ちのいいあそび」「バランスよく体にペットボトルを乗せるあそび」を考えました。明田川さん曰く「ワークショップでは同じあそびができることはない」とのこと。



「グループで、身体を使って、今までにない創作物をつくりだす」このことは、演劇創作集中演習で行う「演劇創作」にも通じます。「あそび」はplay、そしてplayは「演劇」に通じています。大人が本気であそびを作り、実際に本気になってあそぶことの面白さを体験できるワークショップでした。