「やってみよう」という意識と、仲間を得た1年【修了生インタビュー vol.1】
北海道大学のリカレント教育プログラムReHには、複数のプログラムがあり、それぞれで多様な社会人の方が学んでいます。なぜ受講しようとおもったのか? 何が得られたのか? 受講の裏側を修了生に伺ったインタビュー記事を、本サイトで適宜掲載していきます。
初回は、CLAPこと医療AI開発者養成プログラムの社会人向けコースで学んだ、理学療法士の喜澤史弥さん(北海道大学病院)の体験をお伝えします。

喜澤史弥さん
医療AI開発者養成プログラム(CLAP)インテンシブコース 2024年度修了生プロフィール: 北海道大学病院 リハビリテーション部。2007年に理学療法士免許を取得し、2014年から現職。札幌医科大学でも研究に従事。2024年度にCLAPインテンシブコース(現・リカレント教育コース)を受講
——なぜ受講しようと思いましたか
私は理学療法士の立場から体の動きの研究に取り組んできました。患者さんのCT画像をもとにした応力分布シミュレーションや、献体をロボットに装着して力の計測を行う研究も行っています。
そんな中、技術者と協働でデプスカメラを使った動作評価の研究を進める機会がありました。その際、プログラミングが関わってくるのですが、当時の私はコードが暗号にしか見えず、正直「難しそうだな」という感覚がありました。
ちょうどその時に出会ったのがCLAPでした。コンピューター言語を理解し、作れるようになりたい、という思いで、受講を決めました。
——受講して感じたことを教えてください
CLAPは、受講者が自らのキャリア課題に即した内容を選べるプログラムで、私にとってはとても参加しやすい環境でした。特に未経験者向けのデータハンドリング演習など、現地開催で実際に手を動かしながら学べたことが大きな魅力でした。
社会人の学びであるリカレント教育では、仕事や家庭が課題とよく言われています。その点でCLAPのプログラムは時間帯や内容が柔軟で、非常に恵まれていると感じました。
——どのような成果を得ることができましたか
まず、プログラミングに対する苦手意識がなくなったことです。指導をいただきながら、実際に簡単なソフトウェアも作ることができました。
また、受講を通じて、基礎的な部分は習得できても、そこからより深く理解をしたり、高いレベルのプログラミングをするには自己学習が必要だ、ということもわかりました。ChatGPTをサポートに使っても、さらに自己学習から研究へとつなげるためには困難があります。
ただ、受講を通してCLAPで出会った受講者やコーディネーターの先生と気軽に相談できるようになりました。これがやはりCLAP受講によって得られた非常に大きな成果だと感じています。
——今後どのように学びを継続していきますか
CLAPで得た仲間や先生方とのつながりを大切にしながら、研究と自己学習の両方に挑戦していきます。これまでは抽象的だった「AIを研究に活かしたい」という目標が、患者さんのCTデータを筋骨格モデリングシミュレーションに入れて、筋力低下を再現したモデルを作ってシミュレーション研究をしたい、という具体的目標に変わりました。
来年はさらに一歩進んで、リハビリテーション領域のAI研究にも挑戦していきたいと考えています。
※本記事は2025年5月24日に開催されたCLAP受講説明会での講演を再構成したものです。