北大道新アカデミー2023 前期文系/理系コース
北大道新アカデミーは、2017年度に締結された北海道大学と北海道新聞社の包括連携協定に基づき、北海道大学と北海道新聞社の共同主催として2018年度から実施されている教育プログラムです。
2023年度からは、北海道大学リカレント教育プログラム(ReH)の一つとして、全学的な取り組みとして再設定されました。企画運営は㈱道新文化センターとリカレント教育推進部が実施しています。
2023年度前期文系コースは公共政策大学院、理系コースは工学研究院が担当し、以下の内容で開講しました。

文系コース:現代日本の中央・地方が直面する政策課題
政策課題の先進地となっている北海道。今回のシリーズでは、中央省庁や政府機関などの第一線で活躍する実務家教員の講義を交えながら、地方と中央そして日本をとりまく課題を公共政策の観点から考察します。
- 開催日:5月~7月の土曜、午後1:00~2:30、全8回
- 場所: 北海道大学 クラーク会館大講堂 (7月1・8日は文系協働講義棟)
- 担当: 公共政策大学院、大学院教育推進機構リカレント教育推進部

5月13日「公共政策を考える視点」武藤 俊雄准教授
私たちの生活や社会の状況に大きな影響を与える「政策」を理解し、対話するために必要な視点について解説します。
5月20日「国・地方の行政を見る視座」山本 直樹教授
国や自治体の組織、活動、政治との役割分担などは実際にどうなのか、基本的な視座を身に付けることを目指します。
5月27日「国・地方の公務員を取り巻く課題」山本 直樹教授
行政活動を担う公務員。志願者減、専門職員不足、勤務環境、人材育成などの課題がある中で、対応策を考えます。
6月10日「日本における境界(ボーダー):移民とジェンダーの視点から」池 炫周 直美准教授
日本に存在する境界(ボーダー)について、特に外国人やジェンダーの観点から、その現状を共有し課題について議論します。
6月17日「介護保険制度の意義」田中 謙一教授
諸外国にも注目される我が国の介護保険制度について、歴史、理念、ケア、論点など、意義を明らかにします。
6月24日「「地域包括ケアシステム」とは」田中 謙一教授
介護保険制度の到達点である「地域包括ケアシステム」について、事例を示しながら、必要性や方向性を明らかにします。
7月1日「国立公園への旅─その成り立ちと魅力、支える人々」中尾 文子教授
全国に34、北海道に6ある国立公園。国立公園のしくみ、魅力、そしてそれを支える人々について語ります。
7月8日「野生生物について考える」中尾 文子教授
個体数の増えている種、減っている種、分からない種、さまざまな野生生物の現状と政策について語ります。
理系コース:工学研究院の最前線 ~あなたの身近にある工学~
工学とは「人の役に立つ科学技術」です。今回のシリーズでは工学研究院で行われている最先端の研究成果を紹介しながら、日常生活に役立つとともに社会に貢献する、工学の魅力に迫ります。
- 開催日:5月~7月の土曜、午後3:00~4:30、全8回
- 場所: 北海道大学 クラーク会館大講堂 (7月1・8日は文系協働講義棟)
- 担当: 工学研究院、大学院教育推進機構リカレント教育推進部

5月13日「多雪寒冷地の都市デザイン」瀬戸口 剛教授
世界に類を見ない多雪寒冷地の北海道。工学研究を用いてデザインした新しい稚内駅などを紹介しながら、北海道ならではの建築や都市デザインについて考えます。
5月20日「人類の発展を“影”で支える鉱山学とその未来」川村 洋平教授
鉱山開発はしばしば社会悪とみなされるが、人類はその資源によって豊かな生活を送っている。その鉱山が直面する課題と未来!
5月27日「陽子線治療のしくみと活用」松浦 妙子准教授
陽子線治療はがん治療の身近な選択肢のひとつとなってきました。高精度な陽子線治療装置について、そのしくみや今後の開発についてご紹介します。
6月10日「金属材料の顔を覗く」米田 鈴枝助教
身の回り金属材料は様々な顔(組織)を持っています。組織が変わると特性がどう変化するのかお話しします。
6月17日「北海道の公共事業について」内田 賢悦教授
国民の税金を主要な原資とする北海道の公共事業を対象とし、公共事業評価の現状と課題について解説します。
6月24日「下水疫学による新型コロナの流行把握」北島 正章准教授
感染流行状況を効率良く把握するツールとして注目されている「下水疫学」の最新の動向についてお話しします。
7月1日「共創による地域社会課題解決への挑戦」佐藤 功紀特任教授
古河電工との共創により、革新的触媒を用いた家畜ふん尿からグリーンLPガスを合成する取り組みについて紹介します。
7月8日「科学技術に立脚した現代版「竹取物語」」佐藤 太裕教授
竹を始めとする植物の驚くべき力学的機能を工学の視点で紐解き、新しい材料としての可能性について考えます。