ニュースダイジェスト

大学の体質改善となるか。韓国の成人学習【リカレント・ニュースダイジェスト vol.3】

18歳人口の減少幅が日本を上回っている韓国では、大学の「体質改善」を図ることで、この危機を乗り越えようとする動きが見られます。韓国の大学は2016年から、政府の「大学の生涯教育支援事業(LiFE)」の支援を受け、地域の成人学習者を大学に受け入れる取組を進めてきました。

近年では、入試制度の整備を始め、成人学習者が学びやすい新たな学部の設置など、より本格的な対応が進められています。こうした動きは、2025年から実施された「地域革新中心大学支援体系(RISE)」により、さらに活発化すると見込まれます。

RISEの主な内容は、高等教育に関する予算配分の権限を、中央政府から各自治体に移譲し、自治体が地域内の大学に対して直接予算を配分するというものです。RISEには、上述したLiFEが含まれることとなります。

こうした成人学習者に関する受け入れ体制が本格化する中、2025年2月11日には「大学成人学習者研究交流協議会」(初代会長:ソウル大学 教授 カン・デジュン氏)が発足し、活動も開始しました。同協議会は、大学で学ぶ成人学習者同士の交流を促進するとともに、成人学習者に関する研究活動を支援することを目的としています。(文責:鄭漢模)

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