弊部兼務教員の鄭助教がThe Korean Association for Adult Learner in Higher Educationで招待講演を行いました。
鄭助教は、1月7日にオンラインで開催されたThe Korean Association for Adult Learner in Higher Educationの創立準備月例フォーラム(第5回 成人学習者のための国外の学士制度運営事例)にて、「日本の大学における成人学習者向けの教育プログラムの意義と課題―北海道大学の事例を中心に」に関する講演を行いました(参加者:34人)。
近年韓国では、少子高齢化、AIなど急激な社会変化を受け、高等教育の対象をこれまでにあまり重視されてこなかった成人学習者にまで広げる動きを示しています。The Korean Association for Adult Learner in Higher Educationは、そういった社会の要望に応えるために組織された新しい学会です。
北海道は道外に比べても韓国に近い課題を抱えていることから、多くの研究者、実践家の方々に興味関心を示して頂き、活発な議論が行われました。講演内容には、日本における25歳以上の成人学習者を対象とする高等教育に関する大きな流れ、北大において行われている教育プログラムの紹介などが含まれました。講演中には活発な議論が行われました。主な質問は下記の通りです。
- 北大の事例と、韓国における「生涯教育院」の事例との違い
- 北大において成人学習者が、従来の大学生と同じ授業を受講することができるのか
- 履修証明プログラムにおいて「従前学習認定」は可能か
- 日本において首都圏の大学に比べて地方大学が強い理由、また、地域の企業との連携が可能な特別な理由について
- 大学を卒業した高学歴者が再びリカレント教育を受ける事例があれば教えてほしい、また、その動機について教えてほしい
- 全体的な受講人数、大学の財政にどれほど役立っているか
- (私自身が)観光分野、食品分野を教える短期大学の教員でもあり、特に北大の「デスティネーションマネジャー育成プログラム」についてより詳しく教えてほしい
他に、コメントとしては、「1次産業、3次産業がメインの北海道においてAIについて教えているということがすごいと思った」、「北海道は1次産業、3次産業が占める割合が高いことから、韓国の江原道に似ていると思った。今後ベンチマークしていきたい」というコメントがありました。