諮問「第5期教育振興基本計画の策定について」とリ・スキリング【リカレントニュースダイジェスト vol.12】
松本洋平文部科学大臣は8月21日、中央教育審議会に「第5期教育振興基本計画の策定について」を諮問しました。今回の諮問は、2040年以降の社会を見据えた教育政策の検討を求めています。リ・スキリング等の社会人の学び直しも重要な観点として示されています。
教育振興基本計画
教育振興基本計画は、教育基本法に基づき、政府が教育の振興に関する施策を総合的・計画的に推進するために策定する計画です。現在は第4期計画(令和5年度~令和9年度)の期間中であり、第5期は令和10年度~令和14年度を対象とする予定です。
諮問「第5期教育振興基本計画の策定について」
今回の諮問は、我が国を取り巻く社会状況について、①生成AI等の技術革新の急速な進展、②予測を上回る人口減少・少子高齢化の進行、③社会・産業構造の変容、④我が国社会の多様化、⑤国際情勢の不安定化を挙げ、これまで以上に社会の流動性が高まっていると述べます。こうした状況を踏まえ、AI時代への対応をはじめ2040年以降の社会を捉え直し、教育政策全体を総合的に検討する必要があるとしています。
諮問は、技術革新の進展や人口動態の推移に伴う社会・産業構造の変容が、理工・デジタル分野の人材不足や、地域社会や生活基盤を支えるエッセンシャルワーカーの不足をもたらすことを指摘します。そして、現在の学びの構造のままでは、社会・産業側の需要と人材供給との間に乖離が生じる恐れがあることを挙げ、社会や産業の持続的な発展を支え、牽引する人材の育成が急務であるとしています。以上を踏まえ、諮問は「生涯にわたり学び続ける社会を実現する観点から、リ・スキリング等の社会人の学び直しも重要」と述べています。
この諮問を受けた、中央教育審議会の答申で、リ・スキリングや社会人の学び直しがどのように位置づけられるか、今後も注目していきたいと思います。
参考
第5期教育振興基本計画の策定について(諮問)〔pdf〕(令和8年8月21日)
第5期教育振興基本計画の策定について(諮問)【概要】〔pdf〕(令和8年8月21日)