概要

ささプロとは?

ささプロの正式名称は「共生を支えるコミュニティマネージャー養成プログラム」です。北海道大学大学院教育推進機構リカレント教育推進部が提供する、社会人向けの講座です。

ささプロは、地域やコミュニティの課題解決を目指し「共生のまちづくり」の実現を目指すイベントを、構成・計画・実施・運営する「共生を支えるコミュニティマネージャー」(略称、ささマネ)を養成することが目的です。

ささマネが求められる理由

札幌市は2022年10月に「第2次札幌市まちづくり戦略ビジョン ビジョン編」を取りまとめました。まちづくりの重要概念として、ユニバーサル(共生)、ウェルネス(健康)、スマート(快適・先端)の3つを掲げています。2025年4月には「札幌市誰もがつながり合う共生のまちづくり条例」が施行されました。

日々の暮らしを、すべての人にとって豊かでよりよいもの(well-being)にしていくためには、行政、市民、事業者の連携・連帯が欠かせません。人びとをつなぐ対話の場をつくり、社会課題解決に取り組む人材が、ささマネです。

求める人物像

ささプロでの学びをきっかけとして、ささマネとして、自分の新しい可能性や価値観を広げたいと考えている方、受講後、複数のステークホルダーや異なる価値観を持つ人びとをつなぐ活動を行う意欲のある方を募集します。

公務員や教員、議員候補者、地域おこし協力隊、地域課題の解決に取り組むNPO法人の構成員、医療や福祉関係者、メディア関係者などを想定しています。

*受講条件については募集要項を確認してください

授業の内容

ささプロのプログラム構成

ささプロは、共生社会についての知識や、イベント設計と運営のスキル、演劇創作について学ぶ「オンデマンド講義」、実際に演劇創作を通じて、課題解決への態度を涵養する「演劇創作集中演習」、そして対面で講師と対話したり参加者同士で情報共有を行う「ワークショップ」で構成されています。オンデマンド講義と演劇創作集中演習は、必修科目です。ワークショップは選択科目です。

プログラムの種類 区分 学び方と学べること 方法
オンデマンド講義 必修科目

30〜40分ほどの講義動画をオンラインで視聴して受講します。共生社会についての知識、イベント設計と運営のスキル、演劇創作について学びます。

講義の一部はこちらからご確認いただけます。

オンライン
演劇創作集中演習 必修科目

演劇の専門家の協力のもと、2日間の演劇創作集中演習行います。受講者はグループに分かれて2日間で15分ほどの演劇作品を創作します。他者と協働するためのコミュニケーションや、リーダーシップ、チャレンジすることの重要性を体験的に学びます。

対面
ワークショップ 選択科目

共生社会に関する専門家と対話し、参加者同士で情報共有を行います。参加者同士のネットワーキングも兼ねます。

対面

対面のワークショップや集中演習は、北海道大学札幌キャンパスおよび札幌の会場で行います。
*プログラムの詳細については募集要項を確認してください

講師紹介

川本思心

川本思心

北海道大学 大学院理学研究院 准教授/大学院教育推進機構リカレント教育推進部 部長

北海道大学ではこれまでさまざまな実践的なプログラムを開講してきました。そのノウハウとネットワークをいかした新しいプログラムが「ささプロ」です。一緒にチャレンジする仲間を募っています。ぜひご参画ください。

科学技術コミュニケーション研究室

種村剛

種村剛

北海道大学大学院教育推進機構リカレント教育推進部 特任教授

ささプロの特徴は座学だけではなく「演劇」を取り入れている点です。多様な個人が協力することで演劇は立ち上がります。演劇創作集中演習を通して、他人の気持ちや価値観を理解するためのヒントを身につけてみませんか。

Researchmap

武藤俊雄

武藤俊雄

北海道大学公共政策大学院 准教授

「政策」は共生のまちづくりを具体化するための、強力な手段です。しかし多くの方にとって政策とは何か、どう関わることができるのか、イメージすることは困難かもしれません。政策について一緒に考えてみましょう!

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加藤博文

加藤博文

北海道大学アイヌ・先住民研究センター 教授

ヒトの特徴は社会性です。多様な個人が協力して課題を解決し、自らの生活環境を住みやすく構築してきました。もう一つの特徴は個性です。必ずしも皆が同じ考え方である必要はありません。異なる一人一人が協調して、暮らしやすい環境を整えていくためには、一人ひとりの個性や違いを互いに認め合い、理解していくことが大切です。このプログラムを通じて、多様性を持った社会の意義と暮らしやすい環境を作り出すためのノウハウを一緒に考えたいと思います。

Researchmap

明田川知美

明田川知美

武蔵女子大学 専任講師

「人と人がつながる場」づくりにはコツがあります。あなたらしい対話の場づくりを、一緒に楽しく探求してみませんか。実践中心の講座です。

武蔵女子大学ホームページ

Q & A

Q ささプロの開講期間はいつからいつまでですか。
A

今年度のささプロは2025年10月19日(日)の開講特別ワークショップから始まり、2026年1月30日(金)に閉講します。

Q ささプロの応募にあたって、なにか制限はありますか。
A

ささプロを受講できるのは高等学校または中等教育学校(中高一貫校)を卒業した方です。また、オンデマンド講義を受講するためのネットワークや機材を準備できる方、2日間の演劇創作集中演習に全日程参加することができる方です。

Q ささプロの修了要件を教えてください。また、修了証はもらえますか。
A

ささプロの修了要件は、オンデマンド講義を開講期間中に全て受講し修得要件を満たすことと、2日間の演劇創作集中演習に全日程参加し修得要件を満たすことの両方を満たすことです。修得要件については、募集要項をご確認ください。 修了要件を満たした方は、共生を支えるコミュニティマネージャー養成プログラムを修了したと認め「修了証」を授与します。学位は授与されません。

Q ささプロには選考がありますか。
A

受講申込の際に提出する「講座に向けた想い」やグーグルミートを用いた15分ほどの応募面談などをもとに選考を行います。

Q ささプロの受講料と支払い方法を教えてください。
A

ささプロの受講料は以下のとおりです。  社会人 :29,000円(税込)  学生  :14,000円(税込) 学生とは大学生、短大生、専門学校の学生を指します。社会人学生は社会人の受講料を適用します。 この他、受講にかかる交通費などは自己負担になります。受講が決定された方へ、オンライン決済システムの支払い用URLをメールでご案内します。

Q 受講料の領収書は発行されますか。
A

申込専用サイト「e-apply」より領収書をご発行いただけます。お支払い完了後のマイページより「決済履歴」のタブを表示すると、支払済みの商品が表示されます。「領収書」ボタンをクリックすると領収書が表示されます。

Q 受講のキャンセルについて教えてください。
A

入金後、受講者の都合によるキャンセル(取り消し)の場合、受講料の返金はいたしません。開講期間を十分にご確認の上、お申込みください。自然災害等のやむを得ない事情により受講が困難な場合は、「お問合せ先」に連絡してください。

Q オンデマンド講義について教えてください。
A

オンデマンド講義は、まちづくりや共生社会について学ぶ講義群1、プロジェクトマネジメントに必要な知識を学ぶ講義群2、演劇創作に関する内容を学ぶ講義群3で構成されています。それぞれの講義動画は30〜40分です。オンデマンド講義の内容の修得は、修了のための必要条件です。講義後の小テストで講義内容の修得を判定します。オンデマンド講義は、オンラインでいつでも視聴することができます。

Q オンデマンド講義の受講方法を教えてください。
A

LMS(ラーニング・マネジメント・システム)で受講します。受講が決定された方へ、オンデマンド講義視聴の方法をご案内します。

Q 演劇創作集中演習について教えてください。
A

演劇創作集中演習は、PBL(Project Based Learning; 課題解決型学習)の一種です。2日間でグループで演劇創作・上演を行う「課題」に取り組むことで、他の人と協働して社会課題の解決に主体的に取り組むために必要な、スキルや態度を身につけます。演劇創作集中演習への参加は、修了のための必要条件です。2026年1月17日(土)・18日(日)の2日間実施します。

Q ワークショップについて教えてください。
A

北海道大学の教員や、学外の有識者を招いてワークショップを行います。ワークショップは対面で実施します。ワークショップでは、講義とはまた異なるスタイルで、ざっくばらんにゲストと対話することを通じて学習内容を深めます。併せて、参加者同士のネットワーキングを行います。ワークショップは必修科目ではありませんが、参加を強く推奨します。詳しいワークショップの内容は、募集要項をご確認ください。

お問い合わせ先

本プログラムに関するお問い合わせ等ございましたら、
下記メールアドレスまでご連絡ください。

rec_office@ml.hokudai.ac.jp