Overview
リカレントプログラム概要
プログラムの概要
2010年代からのいわゆる第3次人工知能(AI)ブーム以降、AI技術の開発は驚異的な進展を見せ、各国で多様な社会実装が進み、AI技術の提供が新しいビジネスとして成り立つ段階に至っています。たとえば、Open AIの「ChatGPT」は、社会の様々な場面で急速に活用されるに至っていますが、これはAIの新たな社会実装の好例と言えるでしょう。他方、新技術の社会実装に伴い、予期しえなかった様々な問題も発生しています。
そのため、AIを開発・提供する企業、AIを導入し事業展開しようとする企業では、AIのELSI(Ethical, Legal and Social Issues; 倫理的・法的・社会的諸問題)に関する、包括的な知見が求められるようになりました。
AI技術に起因して生じうる具体的な諸問題に対処し、わが国におけるAI技術の円滑な社会実装を実現するとともに、来るべきAI時代における開かれた「知」のあり方を準備するために、学際的研究に特化した研究・教育機関、北海道大学人間知×脳×AI研究教育センター(CHAIN ; Center for Human Nature, Artificial Intelligence, and Neuroscience)は、社会人に開かれた「AIと人間社会」プログラムを開講します。
プログラムの特徴
「AIと人間社会」プログラムは、北海道大学CHAINが提供する、技術面と社会への広範な波及効果、未来への展望を含めた包括的なAI倫理・異分野融合知を学ぶ、社会人向けのリカレントプログラムです。講師は、北海道大学CHAINおよび他大学の研究者と、第一線で活躍する実務家教員らが務めます。
course
1-a
「AI倫理」
AIのELSIについて、基本的な論点と近年の事例、未来の可能性について幅広く学習します。
course
1-b
「AIから広がる知:異分野融合」
AIと脳科学と人文社会科学が交差する地点に生まれてきた異分野融合的な知の新しい展開について幅広く学習します。
- ・オンデマンド講義
- ・Q&Aセッション
講師にオンライン上で
直接質問が可能
course
2
エキスパートコース「AIと人間社会」
導入講義に続いて、同じ問題意識を共有した受講生同士の、グループワーク、プレゼンテーション、ディスカッションを行います。他の受講生とのネットワーキングを行うこともできます。
- ・対面授業
(スクーリング)
北海道大学札幌キャンパスで2日間の集中コース
これらのコースを組み合わせて受講することで、AIと人間社会との関わりについて透徹した見通しを得るための、知識と実践的思考力との間でバランスのとれた能力を涵養します。
プログラムの目的
「AIと人間社会」プログラムは、AIと人間的・社会的現実との関連について、踏み込んだ問題意識を涵養することを目的としています。そのために、一般に関心の高いAIの社会実装に関連して、AIに関するELSIや、AI技術と深く交差しつつ進展している現代の異分野融合研究(AI×脳科学×人文社会科学)とそのポテンシャルについて幅広い基本的知識を提供します。
- AIに関する
倫理的・法的・社会的諸問題(ELSI) - 異分野融合研究
(AI×脳科学、AI×人文社会科学)
習得が想定される能力
course 1-a
「AI倫理」
- ・AI倫理とAIの波及効果に関する幅広い知識・問題への洞察力
- ・未来への透徹した視座
- ・倫理に関する一般的な概念についての学術的な知識
- ・AIの社会実装に関連する法制度についての知識
- ・AI技術を活用したあるべき未来社会を構想する態度
course 1-b
「AIから広がる知
:異分野融合」
- ・AIから広がる現代の新たな異分野融合研究に関する幅広い知識・問題への洞察力
- ・未来への透徹した視座
- ・AIや脳科学およびそれらがもたらす社会課題を分析するための人文社会科学の知識
- ・AIや脳科学と関連するELSIを学術的に探究し今後の異分野融合研究に応用する態度
course 2
エキスパートコース
「AIと人間社会」
- ・AIと人間社会との関わりについてのより踏み込んだ問題意識
- ・抽象と具体を行き来する実践的な思考能力
- ・異なる分野の専門家と協働するためのコミュニケーション能力
- ・課題発見と解決のためのフレームワークをつくるための能力
- ・あるべき社会を構想しイノベーションを実現化するためのリーダーシップ能力
受講申し込み
募集期間は2024年10月1日(火)から開始いたします。
コース1a、コース1b、コース2のお申込み・お支払いは、
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